(2022年7月23日更新)

カウンセリングやコーチングの勉強をしていると、「相手を知る」ためには、まず「自分を知る」ことが大前提であるということがよく分かります。


私であれば、たとえば様々なアセスメント(心理テストなど)をやってみたり、傾聴トレーニングのロールプレイで「話してみたり」することなどで、自分の知らなかった特性や気持ちに、改めて気づいたことがありました。

でも、「夢分析」を受け始めて、いわゆる本格的に、自分の無意識に意識を向け始めてみてつくづく感じたのは、「自分のことですらほとんど知らなかった」という事実でした。


以前の記事でも、「意識の何倍もある広大な無意識にあるものには、自分でも勿論気づけていない。しかし自分に多大な影響を与えている」ということを書きましたが、まさにそれを実感して、その本当の意味を改めて感じる毎日です。



自分が意識して表している言動であったとしても、実はその裏には全然知らない「無意識の作用」が大きく関与しています。


「何であんなこと言ってしまったんだろう」

「何であんなことしてしまったんだろう」

「止めたいけれど止められない」



自分を取り巻く様々な人との関連性にも、もちろん相互に大きな作用が働いています。


「どうもあの手のタイプは苦手で・・・」

「何故かあの人は私を嫌うのよね」

「彼(彼女)には出会ってすぐにとても惹かれて恋に落ちてしまった!」



これらの背景には「無意識」が大きく作用しています。


しかし、これらはまだ「意識」できている事柄ですが、自分でも気づかないうちにやってしまっていること、様々な感情、周囲との人間関係、日々の小さな選択、「生き方」という大きな枠組みに至るまで、どこまで「無意識」に操られてしまっているんだろう、とさえ感じます。


そのように「無意識」まで含んだ「自分」を考えたら、「全く分かってなかったんだな」と感じずにはいられません。

(でも反面、無意識を知りつくすことなんて絶対に出来ないのですが・・・)



「ユング心理学」では、「意識」と「無意識」双方を大切にしなければならないといわれています。


普通に過ごしていたら、「無意識」なんて考えることもないと思いますが、自分が気づけていない心の要素があると認めるだけでも違ってくる、とユングは言っています。


外的世界(現実の目に見える生活)に完璧に適応出来ていても、内的世界(自分のこころ)がおざなりになっていると、いつかその報いは自らが受けなくてはならなくなります。


また内的世界にばかり目を向けすぎていると、当たり前ですが日常生活に何らかの不都合が生じてくるでしょう。


だから「バランス」が大切なのだそうです。

偏ることによる弊害は、気づかぬうちに、大きな災いをも引き起こしかねない。
そう考えると自然、どこかに緊張感を保ち続けることができるようになるのだと思います。




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