先週から、子どもたちが相次いで病気になってしまいました。
既に回復し、二人揃って登園できるようになりましたが、
今夏最後のプールに行く予定もながれてしまい、親としても少し残念でした。

それにしても、子どもたちが病気になる少し前、
「そういえばここ数カ月、2人とも特にこれといった病気もせずに平穏だよねー。
ああ、こんなこと言っててホントに(病気が)“来ちゃ”いけないから、この話はナシナシ!」
なんて、夫婦で冗談を言っていたのです。

そうしたら、やっぱり()“来て”しまいました(笑)

今思うと、夫婦で自然とそんな会話になったのも、もしかしたら“予兆”だったのかもしれません・・・。


さて、今日の本題です。

7月の下旬に、主人の実家に遊びに行った時、おじいちゃんに、
「面白いものが庭にあるからおいで」
と誘われ、私も子どもたちと一緒に見に行きました。

そこで私たちを待っていたものとは・・・、
“セミの抜け殻”  でした。

3体、完全な形で木の枝にくっついていたのです。

子どもたちは勿論のこと、私も“セミの抜け殻”を見たのは(しかもこんなに完全な状態で!)、
生まれて初めてのことでした。

「へぇ〜」と、
子どもたちと一緒に、私も物珍しく観察し、ツインズはそれぞれ一つずつもらって、家に帰りました。

セミの抜け殻
(この写真では分かりづらいですが、背中のくぼみは脱皮のあとです。)



そして、その晩、私は日課である(と言ってもその日課は、ツインズが良い子ですんなりと寝てくれる
日に限られるのですが・・・)就寝前の読書をしていました。

すると、その本の中に、このような箇所が出てきたのです。

「そして見捨てられたこの世の肉体は、蝉が脱ぎ捨てた殻のように、
ひからびたぬけがらとして後に残るだけである。」


この一文は、ユングが、自身の思想的立場を確立するのに大きな影響を与えた、
ドイツの中国学者、「リヒアルト・ヴィルヘルム」が書いたものであり、
ユングとヴィルヘルムの共著作として広く知られている、
「黄金の華の秘密」に記されています。

黄金の華の秘密黄金の華の秘密
著者:C.G. ユング
人文書院(2004-03)
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私はこの本を、自分の読書タイムに少しずつ読み進めていたのですが、
本物のセミの抜け殻を生まれて初めて見たその日に、
ちょうど、前記の“一文”の箇所を読むことになったというこの事実が、
ただの偶然とは思えませんでした。

個人としては、「シンクロニシティ」であったと確信していますし、
だから少し(いえ、かなり)感動もしました。


このような出来事があったとき、それをどのように捉えるかは、その人それぞれだと思いますが、
例えば、“このような出来事”が、何度か繰り返し起こったとすると、
だんだん、それらを「ただの偶然」とは思えなくなってくるはずです。

そして、ユングはそれを“体験”したはずで、
そこから「シンクロニシティ」の概念を確立したのです。


ともあれ、「セミの抜け殻」は、
子どもたちだけではなく、私の目にも心にも、素敵な“夏の想い出”となりました



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