
前回の記事で、「努力は必要」と書きました。
でも今日のテーマは、うって変わって「休むこと」についてです。
打てない時にこそ、勇気を持ってなるべくバットから離れるべきです。
勇気を持ってバットから離れないと、もっとこわくなるときがあります。
そういう時期にどうやって気分転換をするかは、すごく大事なことです。 (イチロー)
前回記事では、「こんなに苦しいのは自分だけか」というほど、見えないところで努力していると
ご紹介したイチロー選手。
でも一方、バットから勇気を持って離れること、「気分転換」の必要性もちゃんと心得ていて、
しかもそれが「すごく大事なこと」と言っています。
現実の世界で果敢に前に進むべき(努力すべき)時と、
内側の世界(こころ)にじっくりと向き合うべき時。
あれだけの選手ともなれば、どちらも必要だということを、
感覚的に理解しておられるような気がしました。
これは私の話ですが、外側の世界に意識が集中しているときは、比例するかのように、
夢をあまり見なく(覚えなく)なります。
かと思えば、寝ても寝ても眠くて、自分でもどうしたんだろう?と思えるほど、
体が休みたがるときに、思い切ってやるべきことを止めて、しっかり睡眠を取ると、
意味深い夢を立て続けに見ることもあります。
そういえば、河合隼雄先生も、ご自身の著書でこのように書かれていました。
私は、ふだん忙しくしているときにはほとんど夢を覚えていませんが、スイスへ行って
もう一度、分析を受けてみようかなと思っていると、不思議と夢をよく覚えているものです。
それは、ちょっと外的なことを捨てているからでしょう。
外のこともいろいろやりながら、さらに夢もみよう(覚えていよう)というのは、
なかなかむずかしい感じがします。 【人の心はどこまでわかるか】
意識を、自分の内面に向けることによって、こころの世界のメッセージも受け取りやすくなるようです。
外的にバリバリやりながら、内面のワークもどんどん推し進めるというのは、
やはり少し難しいような気がします。
私自身、寝ても寝ても眠い時などは、外的には「止まっている」ように見えていても、
「内面の世界」では色々と事が進んでいると感じられる場合もあります。
こういうときは、決して何にもしていないわけではなくて、
見えないところではすごくパワーを使っているのだと、佳代先生にもご指摘を受けました。
だから、こういう時は「休む時」と決めて、覚悟を決め腰を据えて、じっくりと休んだ方がいいのです。
そして、心のエネルギーが充電できれば、現実の世界でもパワーを
存分に発揮できるようになるでしょう。
この時こそ、思い切り努力する。
心が安定しているのだから、パワーもすぐに枯渇することなく、どんどん出てきます。
そして、思わぬアイデアやひらめきも浮かびやすくなっているはずです。
外側でどんどんアクションを起こしていくか、静かにじっくりと内側に向き合うか。
そのタイミングとバランスを的確に判断できれば、結果的に、現実の世界で、
本当の実りを手に入れることが実現しやすくなると思います。
まず、体をゆっくり休めて、野球がやりたくなるまで待ちます (イチロー)
抜きんでた成功者であり、ヒーローでもあるイチロー選手。
肉体だけではなく、メンタルの自己管理も、素晴らしいようです。
それが自然に出来ているからこそ、あれだけの成績を維持し続けられるのではないのでしょうか。
「休むこと」「立ち止まること」
スピード社会ではついつい敬遠されがちだからこそ、あえて、
「やってみないと」いけないのかもしれませんね。
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