心とこころを響かせて

自己を知るワークを続けているカウンセラーが、ユング心理学などをベースに、自分の考えや思いを書き綴っています。

先日、分析家の藤南先生がスイスから帰国されたので、半年ぶりの対面セッションに行ってきました。 いつもの電話セッションの倍の時間をとって、じっくりとお話を聞いていただきました。 やはり対面だと、電話よりもダイレクトなやりとりができるので、理解も深まるし、得ら…
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今日は、今までの記事に何度も登場してきた「投影」の、その定義について一度きちんと触れてみようと思います。「防衛機制」とは、心の安定をはかるための、自我による種々の無意識的な働きで、不安や不快の発生を防ぎ、人格の安定を得るためのメカニズムです。私たちはみな
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数回にわたり、女性の無意識にある男性性=アニムスについて書いていますが、この自分の内にある彼(たち)の存在と繋がりを持つことは、何より現実の世界で生きていくために、とても重要なことです。 自分の“外側”で、いくら素敵な王子様を見つけようと思っても、内側
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話が前後しますが、「つぐみの髭の王さま」に登場するお姫様は、望まぬ結婚をさせられ、お城まで追い出されて、それまで味わったことのない貧しい暮らしに身を落とすことになります。 でもこれこそ、「ほんものの幸せ」への第一歩となるのです。 お姫様は、「こんなことな
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さて、前回の続きです。 お姫様の苦難は実は「仕組まれた」ことだったのですが、それは一体誰が図ったことだったのでしょうか・・・。 この童話を知っている方、またユング心理学に通じておられる方は、既にご存じだと思いますが、そうです。 全ての試練は、最後の場面で
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かなり日が経ってしまいましたが、前回に引き続き、女性の内にある男性性の 「アニムス」についてです。 今までに書いたアニムスの内容だけを取り上げると、「別にそんなしんどい思いまでして、アニムスとやらに意識を向ける必要なんてないじゃない」という結論に至ってしま
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女性は、その性の特徴である「感情的・情緒的・母性的な優しさ」の外的な態度に対して、無意識内には「論理性や強さ」が補償作用として集積されています。 これらが、夢でイメージとして現われるときに、人格化されて固有の「男性像」として登場します。 これがいわゆるア
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前回までは、「男性の無意識に存在する女性性」=アニマについて書いてきましたが、今日からは「女性の無意識に存在する男性性」であるアニムスについて書こうと思います。 ユング心理学研究で有名な、河合隼雄先生も、山中康裕先生も、共に口を揃えて言われているのは、
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前回の記事で、アニマに翻弄される男性心理について触れましたが、このアニマは現実の女性に対してのみ投影されるばかりではなく、「物体に」向けられることもあります。 その典型的な例としては、「自動車」。 マイカーをこよなく愛して、大切に大切に扱う男性の中には
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ユング心理学では、「バランスをとる」ことが大切であるといわれています。 意識⇔無意識のバランスは勿論、それはどんな場面でも必要なのでしょう。 「一面に偏りすぎる」と、その忘れられた面のエネルギーが密かに力を蓄えていき、(無視された面は、それ自体がなくなる
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「私の(湖の)夢」の話から、どんどん脱線していますが、このまま“流れ”に乗っていこうと思います。 先日、「アニマとアニムス」について書きましたが、これら無意識にあるものは、外界の対象に投影されやすいといわれます。 アニマについて、ユングはこのように語っ
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かなり間が空いてしまいましたが、前回のつづきです・・・。 私の見た夢に出てきた俳優さん二人は、どちらも“私の人格の一部”と書きましたが、実はその後に見た夢でも、“私の内奥(無意識)の私たち”は、様々な形で何人も登場してきているようです。 「人格」と表現す
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今日は前回のつづきです・・・。 例の湖の夢を含む、初めての「夢分析」を受けたとき、私はまだユング心理学についての知識を全くと言っていいほど、持ち合わせてはいませんでした。 ですので、あの湖の夢について、自身の分析家に提出した夢日誌の中で、私はこのような感想
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過去の記事で、深層心理学的に見た夢の意味や、前回の記事では、シンクロニシティ(共時性)について書いてきましたが、今日は実際に私に起きた共時性(心に思い浮かぶ事象と現実の出来事が一致すること)について書いてみたいと思います。 以下は、私が約1年前ほど前に見た
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今日のテーマは、ずっと前から一度きちんと書きたいと思っていた 「シンクロニシティ(共時性、共時律、縁起律)」についてです。 シンクロニシティという言葉、誰でもどこかで一度は聞いたことがあるでしょう。 そのシンクロニシティの概念を唱えたのがユングであることも、
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(2022年7月23日更新) カウンセリングやコーチングの勉強をしていると、「相手を知る」ためには、まず「自分を知る」ことが大前提であるということがよく分かります。 私であれば、たとえば様々なアセスメント(心理テストなど)をやってみたり、傾聴トレーニングのロー
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今日の内容はユング心理学の「ミッドライフ・クライシス」についてです。 以前の日記でも少し触れましたが、これは“中年期の危機”といって、40歳前後に(今年の流行語大賞を受賞した、まさに「アラフォー」世代です)人生のターニングポイントを迎えるというものです。(現
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今日は、8月に受けた夢分析の実際の内容についてです。初セッションだったので、夢以外のことについても、かなりの時間を割いて話を聞いてもらいました。まずは、私自身の情報を伝えなければ、分析家の方が夢について正確な解釈をすることは不可能です。ユングもとても慎重に
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先日、生まれて初めて「夢分析」なるものを、受けてきました。「夢分析」って「夢占い」のこと?って思われた方もいるかもしれません。しかし分析とは、夢‟占い”ではありません。「夢を分析する」ということは、豊富な知見が必要であると同時に、知識だけでは対処しきれな
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昨年養成講座に通っていて、自分が初めてアートセラピーを受けた際、本当に驚きました。 何故かというと・・・、出来上がった作品に自分の潜在意識が如実に表れていたのが見て取れたからです。 過去のトラウマ、そして現状についても、あとで描いた作品の分析の仕方を学んだ
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