心とこころを響かせて

ユング派の教育分析を受けるカウンセラーが、ユング心理学などをベースに「こころ」や「自己実現」などについて、自分の考えや思いを書き綴っています。

コーチング

心にあるものをまず出してみる


(近所の桜も今が見頃です)


カウンセリングにおける「話すこと」について、先日ある事例をご紹介しましたが、

コーチングのクライアントさんからも、同じようなことを言われたことがあります。


セッション後に、

「昨日のセッションでは、色々と話したことで、あとでとても気持ちがすっきりしました。

そして、自分が本当にどうしたいかが分かりました。ありがとうございました。」

という、嬉しいメールをいただきました。

その日のセッションでは、「聴く」ことを中心に進んでいったのですが、

コーチングでも、質問よりむしろ聴くことが主体になるケースがあります。


ある経営者の方もこう言われていました。

「自分がコーチに求めることは、“とことん聴いてもらう”ことだ。

自分がどうしたいかは、自分が一番良く知っているので、それを会話の中から引き出してほしい。

話すことで、考えや気持ちの整理をつけていく。自分にとってコーチングを受ける意味はそこにある。」


もちろん、コーチに積極的に関わってほしいと望まれるクライアントさんもおられます。

コーチングの場合は、カウンセリングに比べて、聴き手も能動的に関わっていくことが

求められますが、でもやはり基本は「話すことで自己洞察を深めていく」。

コーチが投げかける質問は、あくまでもご本人の自己洞察を深めるための二次的なものです。

自分の内にあるものを表面に上げる。気づき。意識化。

これがまさに、カウンセリングにおいても、コーチングにおいても重要なんですね。


私自身のことですが、過去に気持ちが固まってしまっていて、今考えたら「そんなこと」と思えるような

些細なことすら、「誰にも話せなくなっていた」時期がありました。

客観的にその時を振り返ってみると、正直とてもしんどかったように思います。

そして、一人で抱え込んでいるその重みに、心は確かにSOSを出していたのだと、

当時の体調などを思い起こすと、今になってみてよく分かるのです。



その人が無意識内に抑圧し忘却していた内容を想起し、

それに伴う情動を表出し解放することによって、

結果的に意識の拡大と支配力の増大が生じることを

『カタルシス効果』 といいます。

ここでいう、「情動を表出し解放すること」とは、非言語であれば、

絵を描くことやいわゆる箱庭療法のような何かを作ること、

その他とにかく“表現すること”で可能になります。

そして、ただ話すこと。

それだけでも私たちは確かに、「心にあるものを出してすっきりする」ことが出来ますよね。

(ただし、聴き手が誰でもよいわけではなくて、そこは「安心して何でも話せる場」でなくては

いけません。だから、カウンセラーやコーチが存在する意義があるわけですし、

さらに“相性”も大事なのです。)



こころの「無意識」に押し込んでしまったもの、また元々そこにあるものによって、

確かに我々の表面(意識)は色んな影響を受けているわけですから、

心の奥底にあるものを出すことは、本当に大切なんです。

出してこそ、それに対する「意識できる(知ってる)私」による支配も可能になってくるのですから。



では今日は最後にユングのこの言葉を。

「“自己認識”というと、ふつう人は、おのれの意識的な自我人格に関する知識のことだと思っている。

そもそも自我意識を持つことのできる者はだれでも、自分自身を知っていると、

あたりまえのように信じ切っている。

ところが自我は単なる自我意識の内容を知っているにすぎず、無意識やその内容はまるで知らない。

自分にはほとんど隠されていて見えない本当の心的要素は、度外視しているものである。」

※ユング心理学では、自我とは意識の中心部分であり、
  自己とは意識と無意識を含めたこころの全体像(及びその中心)を指します。



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悩みは自分が作っている


happiness in nature /
Madalena Pestana

先日、コーチングを縁に知り合った方から、
「新年のご挨拶を兼ねて」と、
ご丁寧にお電話をいただきました。

昨年、初めてお会いしたときに、
ご自身がその時に抱えておられる心配事について
お話をお聞かせいただくことになり、
私がコーチの資格を持っていることを知ると、
「ぜひ、コーチングしてみてください」と、
その時、一度限りのコーチングをさせていただきました。

その内容は勿論、ここではお伝えできませんが、
数時間じっくりとお話をお聞かせいただいたのです。


その方は、お友達などには、ご自身の悩みを打ち明けたことがあるとのことでしたが、
コーチングやカウンセリングを受けた経験はなかったとのことで、
話している途中に、
「あぁ、友だちに言うと、割と、
『こうしたらいいんじゃない』って
アドバイス的なことを言われることが多いけれど、
そのへんが(コーチングなどは)やはり違うんですね」
と、気づかれたように言われていました。

しかし、時間も迫ってきたのでそろそろ終わりに、
となったとき、最後に私にこう言われました。

「“コーチング”ではなく、あなたという一人の人間として、
どう思うか、意見を聞かせてくれませんか?」

私も、その時の二人の関係性を考え、
問題ないと思ったのでご要望にお応えして、
「これはあくまでも私見ですので、参考程度に受け止めてください」と言った上で、
自分の率直な考えをお伝えしました。

そして、お別れしたのですが、帰宅後にメールをいただき、
「最後の率直なご意見が、とても嬉しかったです」と、
書いてくださっていました。
(ちなみにその意見は、ご本人の選択に必ずしも添うものでは
なかったのですが・・・)


この件の他に、カウンセリングなどでも、
私自身の考えや意見を求められる場面が少なからずあります。

私は、一人ひとりのクライアントさんとの関係は、
とても個別的なものだと思っていますので、
その時の状況や、二人の関係性を考慮した上で、
誠実に自分自身の思いをお伝えすることもあります。

しかし本来、コーチングでもカウンセリングでも、
「答えはご本人が持っている」という前提で、
コーチやカウンセラー側の意見によって、
クライアントさんの自主性を阻むような関わり方は、
よくないとされています。

そして実際、「答えを持っているのはご本人」であることに、間違いはありません。
だからこそ、河合隼雄先生も、
「カウンセリングとは“何もしないことを一生懸命すること”」と言われています。
(そして、それを真の意味で行うことは、実はとても難しいのです)

ただ、迷っているご本人にとってみれば、
周囲の意見を聞いて、自分の考えがどうなのか、
その尺度を持ちたいという思いも、当然至極だと思います。

だからその方も、「コーチングってアドバイスしないんですね」と感心された反面、
最後には、“私自身”の意見を聞きたかったのでしょう。



そうして年が明け、お電話をいただいたのですが、
その日、挨拶もそこそこに、明るい声でこう話し始められました。

「私、分かりました。
やっぱり、私自身が悩みを作っていたんだってことが。
私の考え方一つで、悩みを作ることも、無くすこともできるんだって。
要は、私の受け取り方次第ってことですよね。
あの時、お話した心配事それ自体は、あれから何の進展もありません。
でも、切り替えて考えられるようになったので、気分は楽になりました。」

とてもすがすがしいお声で、口早に受話器の向こうからこのように言われたのです。


私を始め、お友達など、周りの方たちにお話をされ、
色んな意見を聞いたうえで、
でも最後には、ご自身で納得できる一定の結論を出されたのです。

現実には何の変化がなくても、その事実に対する「受け取り方」を変えることができ、
気分的には楽になられたのです。

そして、それはご自分で納得したからこそ、「変える」ことができたのではないのでしょうか。


また、このようにも言われました。

「生きている上で、悩みが出てくるのは、当たり前ですよね。
私の周りでも、傍から見ると幸せそうに見える方でも、実は色々と悩みを抱えているものです。
みんな、そうなのかもね・・・。
だったら、“そんなものだ”とふっ切ってしまった方が、気が楽ですものね。
やはりそう。悩みを作り出してしまうかは、自分次第。
どうしようもならないことで、あれこれ気をもんでもキリがないから、今は、為すがままで行きます。」


この日、思いがけなく頂いたお電話で、私自身が何より、とても温かいものをいただきました



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自分を知る(コーチングアプローチによる)

つい先ほど、新しく自身のコーチングを依頼したコーチとの、オリエンテーションを終えました。

新しいコーチとお話してみての感想。

とにかく“視点が増えました”。
なんだか“すっきり”しました。


この「視点が増える」という言葉、何を隠そう、今日お話ししたメンターコーチが使われていた表現です。


“人って、無意識にやってしまっていること、見過ごしてしまっていることって、本当に多い・・・。”
つくづく感じました。


ユング心理学的な(それこそ)視点で、無意識が意識の自分にどのように作用しているかにずっとアンテナを張り続けていましたが、今日はコーチングという別の視点で、日頃の無意識的な自分の行動について振り返ることができました。

夢分析とは全く違うアプローチで、自分の無意識(的行動)に目を向けてみたという感じです


そうすると、これもまた夢分析とは違う気づきが得られました。

この両者の違い、このように表現できるでしょうか。


夢分析は「あくまでも対象を無意識に据えて、そのメッセージを聞きとり、またセッションによって無意識の内容を意識に統合していく。」

コーチングでは、「無意識的な実際の行動を明確に意識化し、それを現実的により良いものに変えていく。」(これはあくまでも、私の事例として夢分析と比較した場合)


イメージでいえば、夢分析は完全に無意識に沈んでいる内容を少しでも意識に近づけるもので、コーチングでは意識のすぐ下にあって、その気になればすぐに意識化できる内容を明確にし、自ら外的な変化を目指す。
夢分析で扱っている、「完全な無意識」は、自分の意識ではコントロールできませんから、コーチングのアプローチとは根本的に違います。

でも両方、こころのなかでの違う層での「気づき」であることには違いありません。

「気づき」でも、このように両者で意味合いが違いますが、でもどちらも、その個人にとっては有益である、と今日は身を持って感じました。


私の場合、夢分析とコーチングという“別の視点”で自分を捉えることによって、自分自身に対する“新たな視点”も増えたというわけです。


いろんなアプローチから自分というものを捉え、そして(私の場合は分析家やコーチといった)他者の目からの意見(フィードバック)を聞くことは、自分への認識度をぐんぐん上げます。

認識度が上がれば、自分をより良く変えていくことができます。

自分をより良く変えていければ、自然に自信と安心が生まれて、さらにより良い自分に発展していくことができます。


まずは「自分を知ること」、これが鉄則ですね。


私も今日気づけたことに、新たに取り組んでみようと思います

(メンターコーチ、早速行動を起こしました!)


               “ありがとうございます”
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コーチングセッション

先程まで、新規のクライアントさんとのコーチングセッションを行っていました。

いつも初めてのクライアントさんとのセッションでは、「どんな方なんだろう」と、ワクワクしながらお話を伺っています(*^_^*)

クライアントさんに、安心して何でもお話いただけるようになるには、コーチ・カウンセラーとしてどんな関わり方をすれば良いか、常に考えていることですが、
様々なタイプの、また様々な状況のクライアントさんに、いつもベストな自分であり続けることは、簡単ではないように感じます・・・。

だからこそ、クライアントさんのお気持ちに添えるよう、慢心することなく意識し続けることが、コーチ・カウンセラーには大切なのでしょうね。


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