sunbeam./Matthew Hine


先日、4月1日発刊の雑誌に掲載された、俳優の萩原流行さんとの対談の中で、

記事では紹介されなかったお話について、今日は取り上げたいと思います。


流行さんとの対談では、本当に共感できるお話を色々とお聞かせいただいたのですが、

その中でも特に印象深く、今でも私の胸に響いている言葉があります。


うつ病に罹られての辛さ、そして失ったことなど。

思いを率直に語られた後、流行さんはこのように言われました。

「でも、悪いことばかりではなかった。“病気になったからこそ”分かったこともあった。

自分がうつになって初めて、それまで意識せずにしていた自分の言動で、

知らないうちにどれだけ周りの人を傷つけていたかということに気づいた。

自分が病気になり、その苦しさを思うように伝えられない中で、周りの無理解さに出会ったとき、

今までの自分のことも改めて振り返られるようになった。

このことは、この病気になったからこそ分かったこと。

だから病気になって悪いことばかりではなかった。

病気になって良かったこともあったんですよ。」


そのように、淡々と述べられた流行さんからは、その言葉の持つ深い重みのようなものが、

私には伝わってきました。



ユングは、大病を患い苦しい思いを体験した後に、

「存在するものにyesということ。あるがままに対して無条件にyesということを学んだ。

自分の運命にyesということがどれほど大切かを初めて理解した。」

と言っています。

これは、病を患い苦しんだ経験をしたからこその思いが、ユング自身にあったということです。


私自身も、その渦中にいたときには、

「なぜこんな思いをしなければならないのだろう」

と思い苦しんだ出来事も、時間が経って振り返ってみれば、その時の経験や思いがあればこそ、

少しは自分の成長につながったのではないのかと、過去を冷静に振り返られるようになりました。



どんなことも、後から振り返ってみると、少しずつ何かが見えてくるのかもしれません。

(以前にも同じような内容の記事を書いていますので、合わせてご覧ください。
 コンステレーション )



「病気になって良かったこと」

長年、うつ病と向き合っておられる萩原流行さんだからこその、静かに響いてくる言葉でした。



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