明けましておめでとうございます。
2011年の幕が開けましたね。

さて、今年最初の記事も、昨年からの続き。
ハートキャッチプリキュア」の“自分の影との対決”の物語をベースに、
こころの成長について触れてみます。
(「自分の暗い面」、「新しい自分へと変わるために 1」から続いております。)


前回では、4人のプリキュアのうち、キュアブロッサムを除く3人が、
自分の影との対決を、「受け入れる」ということで果たし、
最後の試練を乗り越えるところまでを書きました。

アニメ放送でも、なかなか戦いの部屋から出てこないブロッサムを、
みんなが待つ形で37話を終え、次回に話が持ち越されました。
自分の影と対決し、それを統合する作業は、それほど楽なものではないのですね・・・。

しかしそんなブロッサムも、第38話で見事試練を乗り越えることができました。


ブロッサムが影との戦いを終える場面のセリフです。

キュアブロッサム:「私は、シャイで引っ込み思案な私が、ただ嫌なだけでした。
            ただ、自分が嫌いなだけだったんです。
            (中略)
            新しい自分を自分で創っていけそうな気がします。
            あなた(影)は、ちょっと前の私です。
            新しく自分を変えていくことに、臆病だった私なんです。
            私、変わります。チェンジするんです。
            
影:「もう、シャイで引っ込み思案な私は要らないのね。」

キュアブロッサム:「(影を抱きしめながら)いいえ。
            私が私らしくいるためには、ちょっと臆病な私も必要なんです。
            だから私は、シャイで引っ込み思案な私も、大好きです。」


この場面で印象的なのは、やはり影を「受け入れている」ということです。

「要らないのね」という影を、「いいえ、(あなたも)必要。」と抱きしめられたからこそ、
新しいブロッサムが誕生したのです。

私たちの“こころの世界”でも、影を統合することは、
その成長に欠かせないことだといわれています。


ここで、ユング心理学で究極の目的といわれている「個性化」について、
少し触れてみたいと思います。

ユングが述べた「個性化」とは、簡単に言うと、
「その人独自の存在になること」「本来の自己になること」
であり、この個性化に向かう過程が何より大切だとされています。

「個性化」は、自己実現という言葉にも言いかえられますが、
この、こころの成長において大切であるといわれる「個性化」の過程で、
「影が自分のこころの一部であることを認める」ことが、
避けては通れない課題となっています。


自分のこころに密かに存在する「影」を否定し、戦い続けているだけでは、
逆に、いつまでも経ってもその影はなくならないということですね。

そしてその暗い部分は、「無きもの」と目をそむけ否定する分だけ、実はどんどん膨れ上がり、
いつしか私たちの表の部分(意識)さえ脅かしかねない存在になっていく可能性があるのです。

だから、影を自分の一部だと認めることが大切なのです。

受け入れることで、初めてそれは“影”ではなくなるというわけです。


しかし、影の統合を始めとする、「個性化」の過程は、
口で言うほど簡単なことではなく、とても大変で辛いことかもしれません。

だからといって、キュアフラワーが言ったように、
「何も変わらないだけ」では、
私たちは無意識に同じこと(それは往々にして自分の望まないことだったりします)を繰り返し、
ただただ不毛なエネルギーを消耗しながら、
限られた貴重な人生の時間だけを削っていくことになるのかもしれません。


「自分との戦いを乗り越えられるのは自分だけ。
自分で自分の心を成長させなくちゃいけない。」

キュアフラワーが言っていたとおり、
「新しい自分、生き方」を創り出すことができるのは、自分だけです。

私たちカウンセラーができることも、その道のりを一緒に進みつつ、あくまでも助手席から、
“運転手”が見落としてしまった風景や障害物に目を配りながら、
サポートさせていただくことにあるといえます。


さて最後に、第38話の終盤で、敵との戦いを終えた4人のプリキュアが語っていた、
(これも!)印象的な会話をご紹介したいと思います。

キュアムーンライト:「最後の試練を乗り越えて、気づいたことがあるわ。
             砂漠の使徒(プリキュアの敵)を倒すには、
             プリキュアがただ力を合わすだけじゃダメ。
             一人ひとりが成長し、自律して、その上で力を合わせないと。」

キュアブロッサム:「そのために私たちは、自分自身と向き合わねばならなかったんですね。」

キュアサンシャイン:「そして、それはただ戦うということではなかった。」

キュアマリン:「自分のイヤだった部分を受け入れて、一緒に成長することだったんだよね。」


私たちが、「自分自身と向き合うこと」は、決して個人の問題だけではない、
実は社会全体にも大きな影響を及ぼすのだという、ユングの理論に通ずるものを、
ここで示唆されているような気がしました・・・。


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今年が、私にとっても、みなさまにとっても、実り多き年となりますように・・・。


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