今日、対面カウンセリングを受けに、横浜からクライアントさんが来られました。

わざわざ時間を割いてお越しになったことを思うと、改めて考えさせられることがありました。


今までにも、県外からお越しになった方は他にもいらっしゃいましたし、
もちろん県内のクライアントさんも含めて、
みなさんに共通していることは、仕事などでお忙しい中でも、
空いた貴重な時間をご自分の気持ちを整理するために、
「カウンセリング」という非日常の場に足を運ばれているということです。

カウンセラーの私がこういうのも何ですが、これは、はっきり言って、
なかなかできることではないと思うんですね・・・。


この情報過多の現代、少しでも時間が空いたら、興味の向くことは山ほどあります。

毎日お勤めされていると、空いた時間ぐらい、“だらだらとゆっくりしたい”と思われる方もいるでしょう。

誰にも言えない思いを抱えていたとしても、ただ一人で悶々としていたり、
他の事で気を紛らわしたりしてしまう方のほうが、やはり多いと思うのです。


でも、『カウンセリング』という不可解?なものに、時間とお金を使って、
自分の気持ちを整理してみようと考えられる方もいらっしゃるわけです。

過去にこのように言われたクライアントさんがおられました。

(『カウンセリング』についてお話させていただいたときに)
「よく解らない健康食品にお金をかけているような感覚になる」
と・・・。

これを聞いたときに私は、「なるほど。上手な表現だ。」と、
思わず感心してしまいました。
確かによく考えてみると、『カウンセリング』の現実って不可解なものとも言えますから。

でもここで大切なのは、このクライアントさんは同時に、
「話すことで、何かが見えてきた」
とも言われたことです。



カウンセリングとは、目に見えない“心”を扱うものであり、
だから、カウンセラーとクライアントの間には、
お互いの意識以外の見えない部分(無意識)でも実はやり取りをしています。

「対話」という見える部分だけではなくて、見えない領域でも、
お互いに影響を及ぼし合っているわけです。

でも、それは「見えない」ものですし、カウンセリングの効果を実感するのも通常、
「短期間で劇的に」とはなかなかいきません。


河合隼雄先生も、「じわじわ変わる」ものだと、このように言われています。

心理療法家の中には、なにか具体的なきっかけがあって、
それこそ一夜にして変化したというような話し方をする人がいますが、
それは話をわかりやすくするためで、実際のところは、
そういうブレークスルー的なことはほとんどありません。

私が分析を受けた体験でも、こんなものがなんの役に立ってるのかなと思うくらいです。

しかし、あとから考えると、じわじわと変わってきているのが分かります。



始めはよく分からなくても、じわじわと、
見えない領域では変化してくるということですね。

「心」が変われば、当然気の持ちようも、考え方も変わってきます。

考え方が変われば、自然、行動も変わってくるわけです。


それは「じわじわと」自然に、逆に言うと、無理矢理に変わったものでないだけに、
しっかりと「自分のもの」として感じられる変化を及ぼすと、
私は、自分の体験からもそう感じています。



「カウンセリングはただ話しているだけ」

もちろん、“話すだけ”でも、カタルシス効果(浄化作用)が得られますし、
それで、幾分気持ちがすっきりとすることもあります。

しかし、実はその表面下でも色んな作用が働いています。

だから逆に、「モヤモヤし始める」方も出てきます。
これは何か、こころのどこかに“変化”が出始めているということだと思います。

カウンセラーはそういうことも頭に入れながら、
クライアントさんの話を聞かせていただいているわけです。


そしてこのように、『カウンセリング』とはとても深いものだと考えると、
私はカウンセラーとして、“自分が話せる場を持っている事。”
これを、とても大切にしています。


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